2021年11月12日金曜日

『自然と歴史を活かした震災復興』の発刊

 2017~2018年度に、メンバーが中心となって「生態系と歴史記憶を活かした景観再生 ―持続可能性とレジリエンスを高める震災復興」(公益財団法人日本生命財団 環境問題研究助成)のプロジェクトを進め、調査研究やフォーラムなどを開催してきました。この度、成果を書籍にまとめ、東京大学出版会から出版しました。ぜひ御覧ください。

出版社HP: http://www.utp.or.jp/book/b555765.html



2021年3月22日月曜日

『大津波と里浜の自然誌』刊行のご紹介

 東日本大震災で被災した仙台湾岸で10年間にわたって実施されてきた「砂浜海岸エコトーンの調査・保全活動」と、「ふるさと・里浜の復興まちづくり支援活動」のエッセンスをとりまとめた、『大津波と里浜の自然誌』が刊行されます。

 動植物や歴史、コミュニティ、津波防災、景観を研究してきた専門家、自然環境の保全・利活用に携わる市民団体、ふるさとの復興を主導する地域住民など、22名の関係者が集い、中高校生のみなさんにも手に取っていただけるように執筆したものです。

 ぜひ、ご覧下さい!

『大津波と里浜の自然誌』の書誌情報へのリンクは下記のとおりです。


https://sites.google.com/site/ecotonesendai/seika/%E6%9B%B8%E7%B1%8D/%E5%A4%A7%E6%B4%A5%E6%B3%A2%E3%81%A8%E9%87%8C%E6%B5%9C%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%AA%8C


2019年1月21日月曜日

東北学院大学博物館で、「新浜で繋がる、自然・ひと・歴史」展を開催

 私たち南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワークも参画した「新浜で繋がる、自然・ひと・歴史」展が、2019年2月25日(月)~5月25日(土)の期間、仙台市青葉区にある東北学院大学博物館で実施されます。
 私たちは、2011年6月から、仙台市宮城野区岡田新浜地区の海辺に設置した「南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングサイト」で、地盤の沈降・液状化や大津波による攪乱が地表や動植物に及ぼした改変の実態と、その後のすばやい生態系の再生プロセスについて調べ、「自然の防災力や安らぎ、生物資源など(生態系サービス)を活かした復興」を提唱・実践してきました。今回は展示では、そうした活動の一部を、「里浜ならではの暮らしぶりや自然との向き合い方」、「先人の工夫・営みや地域の自然・歴史を学び会うことを大切にした復興の推進」との「繋がり」の中で紹介します。
 お時間をみつけて、是非ご来場下さい。


『海辺のセミナー』のご案内

 植生学会企画委員会「東日本大震災プロジェクト フェーズ2」の一環として開催される「海辺のセミナー」をお知らせします。

 このプロジェクトは、東日本大震災の直後に海辺の植生を対象として沿岸部で行われた調査研究や保全活動等を再検証するものです。そこで得られた知見を風化させることなく地域づくりや環境保全に活かし、持続可能な社会づくりに貢献することを目標として、2018年度に始動しました。私たち『南蒲生/砂浜海岸エコトーン モニタリングネットワーク』のメンバーも、協働・支援しています。
 ぜひ、ご参加下さい!

植生学会のお知らせ(pdfファイルへのリンクです)

日本景観生態学会 生態系インフラ活用検討委員会のfacebookページ




2018年11月23日金曜日

『平成30年度 新浜の自然と歴史の学習会』のご案内

 南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワークも主催に加わる学習会が下記のとおり開催されます.南蒲生モニタリングサイト近くの新浜での,地域資源の再発見と利活用に関する活動を総括するものです.お近くの方はぜひご参加ください.


  1. 日時:平成30年12月2日(日)12時~16時
  2. 場所:新浜町内会集会所(宮城野区岡田字新浜浦通西14の3)
  3. 参加費:なし
  4. 申し込み:11月29日(木)まで  新浜町内会・庶務 遠藤源一郎まで

  E-mail: endoh_g”アットマーク”lemon.plala.or.jp

12:00 いも煮、昼食
13:00 開会あいさつ 
13:05~14:40 活動報告
 1)新浜の復興まちづくりの進捗状況・課題・今後の活動 新浜町内会
 2)南三陸地方バスツアー(前浜地区と泊崎荘のグランド・ゴルフ場) (株)KCS
 3)新浜の暮らしの掘り起こし 東北学院大学文学部菊池ゼミ
 4)新浜の海辺の調査・再生支援活動 東北学院大学教養学部平吹ゼミ
 5)新浜復興まちづくりに関わる諸活動報告 支援いただいた団体・市民・企業など 
14:50~15:50 ワークショップ(「地域資源の共有と発信」等についての話し合い)
15:50~16:00 まとめ
16:00 閉会


2014年8月1日金曜日

仙台海岸に戻って来たタヌキの食べ物

 2011年の津波で海岸から数km内陸まで浸水した仙台海岸にタヌキが戻ってきました!

 タヌキの糞を収集し、何がその中に含まれているのかを分析したところ、「タヌキとその餌となる生きもののつながりが回復しつつあること」、「餌となる生きものは海岸で再生する植物やそれに依存する昆虫から構成されていること」がわかってきました。

 餌となる生きものの種組成などの詳細については、以下の速報をご覧ください(pdfファイル [0.5MB] がダウンロードされます。)


高槻 (2014) 仙台海岸に戻って来たタヌキの食べ物.

Y.H.