2014年6月19日木曜日

「ふるさとの海辺は生きている: ビーチクリーンアップとネイチャークルージング」を開催

6月13日、「ふるさとの海辺は生きている: ビーチクリーンアップとネイチャークルージング」を、仙台市宮城野区岡田の砂浜海岸で実施しました。参加者は76名で、市民や大学・市民団体・行政機関の皆さんなど、さまざまな立場の方々にご参集いただきました。
午前中は、波打ち際に近い砂浜で人工漂着物を拾い集める活動。南北およそ1.9kmにおよぶ砂浜を6区画に分けて、グループごとに、打ち上げられた人工ゴミの種類や出所、大震災の痕跡、痛手から再生しつつ生態系の様子なども話題にしながら、交流を深めつつ活動しました。
写真1 岡田新浜・南蒲生海岸(南北およそ1.9km)で実施されたビーチクリーンアップ. 青空の下, 潮風と砂の感触, ちいさな生きものの存在を楽しみながらの活動となった.
写真2 拾い集めた人工漂着物の種類はさまざま. しかも, 4トントラック5台分にもなった(撮影: 国土交通省仙台河川国道事務所).

午後は、内陸側に位置する砂丘域を散策し、よみがえりつつある自然の実態や、人と自然のかかわりについて学びあいました。先ずは、新浜復興の会の皆さんが、「先達が建てた愛林碑」にご案内下さり、「海辺で過ごした往事の思い出や、恵み多い海岸林の大切さ」をお話しされました。続いて、一見したところ荒れ地のようになった海岸林跡地を散策して、力強く再生している「森の仲間たち」に触れ、それぞれの「いのちを繋ぐための、しなやかな工夫」を学びました。
写真3 長い時間をかけて, 海岸林を築いてきた新浜集落の皆さんが建てた愛林碑. 森づくりの苦労とそれを成し遂げた誇り, 恵み多い森への感謝, そしてふるさとの海辺への愛着が綴られ, その想いは今も受け継がれていた.
写真4 大津波が攪乱した砂丘では, ふるさとの海辺を代表するハマヒルガオやコウボウシバ, ウンラン, ハマ二ガナといった砂草が,「みどりのカーペット」を織りなすまでに復興していた.

前夜までの激しい雨が止み、深い朝霧の中から広がり始めたキラキラと輝く海、砂浜、空、いのち ・・・・・・ 「ふるさとの海辺は生きている!」 この想いを分かち合えた、楽しいひとときになりました。

活動を支えていただいた新浜復興の会、国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所、深沼・二の倉海岸復旧工事連絡協議会の皆さまに心から感謝申し上げます。


Y.H.


主催: 南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワーク
緑を守り育てる宮城県連絡会議
北の里浜 花のかけはしネットワーク
公益財団法人自然保護助成基金第24期(2013年度) プロ・ナトゥーラ・ファンド助成事業